KYOU-SIROKIYA Chopsticks
2006.3.3更新
近ごろは洋食化に伴って、本来は箸で食べない料理も増えました。
しかし幼少のころから食卓で使う道具といえば箸でしたし、これだけを使い、これだけで足りてきました。
例えばパスタを食べるときも、前は気取ってフォークとスプーンを使っていましたが、
今では、
結局のところ、箸が一番使いやすいと思っています。
このように箸は、日本人に最も馴染み深い道具のひとつだと思います。
これから紹介する
京・白木屋の箸は、一見普通のものと何ら変わりはないのですが、使ってみると驚くほど使いやすいものです。
毎日使うものだからこそ、こだわりたい。そんな人へ参考になれば幸いです。
これがこれから紹介する箸です。何が違うって、この画像じゃ分からないかもしれません。
ところで、東急ハンズとかに行って箸売り場を見てみれば、いろいろな箸があることあること。
持つ部分 (「柄」でしょうか?) が四角のもの、六角のもの、八角のもの。
素材が樹木の種類でいろいろ、ステンレスとかもあったりします。
それに長さとか、箸先にすべり止めの溝とか、持つ部分に工夫とか。
でも何か足りません。箸は何をするための道具でしょうか。箸に本来の機能性を求めると、どうなるのでしょうか。
で、この箸は他のと何が違うのかというと、「先が細い」のです。
よく竹の箸が、先が細いことを売り文句にしていますが、これはそれよりも細いです。
使用感に関して言葉では説明しにくいですが、売り場の人が盛んにこういっていました。
「ゴマ粒でもつまめるよ。」と。
つまり、箸で行う「はさむ、分ける、刺す、よせる」の基本の次元が変わるわけです。
これは、特に焼き魚を食べるときに顕著に現れます。
焼き身に箸を
「刺し込み」、箸を開いて身を
「分け」、骨を
「つまみ」、ハラワタを
「よせる」。
また最後に
「つまんで」口に入れて、味わうわけです。
この一連の作業で、なんとも言えない心地よさ、使いやすさが滲み出ます。
箸メーカーへ 京・白木屋の回答
日本が世界に誇るカラトリーである箸。この本来の機能性は
「汎用性」です。
毎日の食卓の、ほぼすべての料理に対応する潜在能力を持っています。
ナイフやフォークのように、そもそも単一の機能に特化したものではないのです。
よって箸の作り手は、
「いかに箸の汎用性をじゃましないか」、
「汎用性を引き出せるか」を考えるべきだと思います。
京・白木屋が示したこの回答は、「数打ちゃ当たる」的な販売戦略を取る箸メーカーが、重く受け止めて欲しい事実です。
比べてみました。
中央がこの箸。あとは普通の爪楊枝と、普通の箸(弁当箱付属)。
普通の箸とは明らかに先端の太さが違うこと分かります。
爪楊枝は先端こそ極細ですが、爪楊枝の柄の部分より細いのです。
折れないかという不安が出るのは当然ですが、無茶な扱いをしない限り、まず折れません。
すごく丈夫です。
購入したのは、デパートなどで行われる「京都物産展」。
「京・白木屋」というお店です。残念なことに、今のところネット販売や通信販売などは行っていないようです。
京・白木屋
〒620-0073 京都府 福知山市 上天津 1118-3
TEL:0773-33-3639
FAX:0773-33-3609
複数のデパートで確認したので、京都物産展を行っていたら高い確率で入手できると思います。
関東限定の話ですが、ご了承ください。m(. .)m
なお、京都物産展の売り場では、ここで紹介している箸以外にも、普通の細さの箸や、
木の肌触りがいいスプーンやお椀など、多くの商品を扱っていました。
価格は、約2000円と箸としては非常に高価です。
しかし職人の技であることと、この感動的な使用感から考えれば、相応の価格であると言わざるを得ません。
なお左の写真は、炊く前の米粒を摘んでいる様子です。まったくもって余裕です。
ゴマでできるのだから当然ですが、力が小さい面積に集中するので非常に楽にできるわけです。
使い始めはそれほとのインパクトはありません。「確かに使いやすい。」と思う程度です。
しかし普通の箸に戻ったときの使いにくさが分かると、どれだけのものであったか実感できます。
なお言い忘れましたが、やたらと先が細いことのほかは目立った特徴はありません。
せいぜい素材の木が硬いことくらいでしょうか。シンプルで使いやすいです。
この箸は柄の部分が八角で、先端に行くにつれ丸くなります。
これは男性用の箸ですが、もちろん女性用も売っていました。
売り場の人が、手に合った長さやデザインも一緒に選んでくれます。
毎日の食卓で使う箸。
あなたも、職人の技術と究極の使いやすさを味わってみてはいかがでしょうか。
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