NANNKAI-SEIZO Co., Ltd. Pocket Hand Warmer
2005.12.13更新
楠灰製造株式会社のポケットハンドウォーマー(携帯カイロ)の紹介です。
何かのプレゼントで友達に貰ったのですが、これが…ヨカったです。
リーズナブルな価格でこの機能はすばらしい。ついついここで紹介したくなってしまうじゃないですか。
使い捨てじゃない携帯カイロ。
製品は、こんな感じです。
中央のがハンドウォーマー本体で、左のがポーチ。右のが燃料です。
箱のデザインがまた面白い。雑貨屋とかで見て印象深い人も多いのではないでしょうか。
黒一色に、ビビットカラーで一発。
なかなか目立つ配色です。
この箱、表記がほとんど英語になっています。 箱裏の使い方表記も英語。
輸出を前提に作られたものなのでしょうか?
リーズナブルなお値段も、確かにプレゼントに最適です。
最近話題のZIPPOのは、3800円近くもします。
いくら長く使えるからって、携帯カイロに4000円って…ねぇ?
この製品は本体と燃料が別売だけど、
本体が約1000円、燃料が12本入って500円ってところです。ぜんぜん高くないです。使い捨てカイロと比べても競争力があります。
これがポケットハンドウォーマーの本体です。
外見は、化粧道具にフリース生地を重ねた感じです。
簡素なデザインで、手触りもなかなかのものだと思います。
これは製品を開けるときに押すボタンの部分です。
このようにボタンの部分までが生地で包まれていて、
金属がむき出しになっていません。
熱くなった時に金属が直接肌に触れないようにするための、
細かい配慮がすばらしい。
でも実は、このボタンを押さなくても、
手で開こうとすると開いてしまいます。
ちょっとこれは問題では?
まぁ、専用のポーチに入れれば問題ないでしょうけど。私は手癖が悪いので不安。
ボタンを押して開くとこのように二つ開きになります。
下の方の黒い棒が、燃料になる炭棒。
燃料が固形で、んでもって「炭」ってのがまた面白いですね。
なんか環境によさそうで、いいじゃないですか。スローな自然志向バリバリです。
この炭棒ですが、よく精製されています。
まず手に持っても手が汚れません。しかもライターで十分火がつけられます。
普通の炭だったら、まず手は真っ黒だし、一発で火がつけられたりはしません。
割ってみると多孔質で、火が付けやすくなっています。
ホントによくできています。
火をつけたら、こうして半開きの状態にしておく。炭に酸素を供給するためです。
ちょっとしたらあったかくなってくるので、パチンと閉じて携帯すればOKです。煙はまったく出ません。
使い方も非常に簡単です。
肝心の暖かさですが、これはこれでけっこうなもの。普通の使い捨てカイロと比べても遜色ないか、勝るほどです。
扱ったことのある人なら分かると思いますが、燃えている炭の力って凄まじい。
簡単には消えませんし、熱量もハンパじゃありません。
この携帯カイロも、あんな細い棒でもけっこう暖かいのです。
だいたい
一本で6時間くらい燃えるので、実用としても十分ですぎるくらいでしょう。
しかもこの製品のすごいところは、燃焼時間や暖かさを調節できるところです。
炭を折って使えば燃焼時間を短くできるというわけです。
半分に折れば3時間くらいだから、朝の寒い時間を乗り切るにはうってつけです。
また、折って2つに火をつければ、持続時間は短くなりますが、その分あったかくできるってわけです。
このへんの
アナログっぷりがたまりませんね。。
炭が燃え尽きたあとの様子です。
本当はもっと原型を留めているのですが、燃え尽きた後にそのまま携帯するとこんな感じになります。
そのまま炭棒を足してもいいし、気になるならゴミ箱にでも灰を捨てればいいわけです。
とにかく簡単です。
いい忘れましたが、大きさはいかにも手のひらサイズです。
上着やシャツの胸ポケットにもジャストサイズ。普通のポケットにも入ります。
上着の内ポケットに入れておくのがオススメです。上着の中がポッカポカでイイ感じ。
写真のように、製品には専用のポーチが付属します。
これに入れて携帯すれば、不意にカイロが開いてしまうこともないし、
暖かさもアップします。
どうやらこのポーチ、箱によって入っているポーチのデザインが違うようです。
なんてすばらしい心配りでしょうか…。
本体を開いたところには「MADE IN JAPAN」の表記が。
最近は小物じゃあまり見なくなったものです。
製品自体にはっきりと表記してあるあたり、
やはり外国向けにつくった製品なのでしょうか。
この手の製品は昔から日本にあったようです。今ではこの形の携帯カイロをつくっているのは、この会社のみだとか。
さすが専売メーカー(?)ばりの出来栄えです。
最後に。勝手に良いこと尽くめの製品のように書きましたが、、実は最大の欠点があります。
それは使っているときに
「炭臭い(灰臭い)」のです。これはちょっといただけません。
自分みたいに気にしないならまったく問題ありませんが、ポケットの中が
燻製みたいな臭いになってしまいます。そこだけ注意です。
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