KOBAYASHI FLOWER SHOP "BLUE ROSE"
2009.9.11更新
小林生花店が扱う、
青いバラの花束の紹介です。
本来、バラは、
青の色素をつくる遺伝子を持っていません。
そのため、
青いバラは、育種家たちがいくら品種改良を繰り返そうとも、
永遠に
真っ青なバラをつくることはできない、
この世には存在しないバラです。
しかし近年の遺伝子組み換え技術の進歩により、
サントリーが
世界で初めて、花びらに青い色素を持つ
「青いバラ」をつくることに成功しました。
新聞記事などで覚えている人もいるかと思います。
しかし、発表された青いバラに、ガッカリした人もいると思います。一般の人には納得のいかないものだったはずです。
サントリーを始めとする学者たちとっては、
『遺伝子的に青の色素を花びらに持つこと』が重要なのであって、
目が冴えるような
真っ青なバラであることは、せいぜい
「今後の課題」程度のことだったのでしょう。
青いバラ、みーつけたっ!
では、目の冴えるような
真っ青なバラは、まだ市場にないのかというと、
あります。
もちろん、生物工学の最先端を行く遺伝子組み換え技術に比べれば、「なんちゃって」感は否めない、悪く言えば「パチモノ」ですが、
一般の人にとってみれば
「そんなことはどうでもいい」話です。なぜってキレイだから。
オランダ、アールスメアの職人が一本一本作った
青いバラです。まだ蕾の白バラに、特殊染料を吸わせて青く仕立てたものです。
造花ではなく、完全な生け花(切り花)です。当然、時間が経つと花が開き、花びらが落ちて、最後は枯れます。
小林生花店の青いバラ
サントリーの青いバラ
上の写真で、細かい成り立ちや理屈を抜きにして、仮に同じ価格で花屋さんに置かれていたら、
間違いなく左の
青いバラを手に取ると思います。この青は鮮烈です。
身近な花で近い色といえば、ハナショウブの青が近いと思います。
人にとって、特に欧米では、
青色は、「幸せ」とか「憧れ」の象徴であることが少なくありません。
「青い鳥」なんかは代表的ですが、花嫁のブーケに必ず青い花を入れるのは、そうすることで幸せになると言われるからだそうです。
また、青い花を作りたいと思われたのは、何もバラに限ったことではなく、青いスイレンも憧れだった歴史があります。
そして、この青いバラは、手に取った瞬間に、
「初めて見た」驚嘆と、
「純粋にきれい」という感動が沸き起こります。
プレゼントに、お祝いに、これほど適したものはないと思います。フラワーアレンジメント、ドライフラワーにもぜひ。
小林生花店で注文してみた!
私が注文したのは「青いバラ 10本の花束」です。オプションとして用意されているプラチナカーネーションは付けませんでした。
クール便なので送料は高めですが、輸入モノなのと送達の手間を考えれば、まぁ仕方がないでしょう。左の写真の箱に、花束が縦に入っていました。
写真がなくて申し訳ありませんが、花束は、花が上向きで入っており、クリアフィルムでラッピング済みでした。
枝の切り口は湿った脱脂綿のようなもので包まれ、冷蔵便で鮮度の保持は完璧です。
その外側も丁寧に包装され、ブルーのリボンが結ばれていました。
箱から出したら、そのままプレゼントとして渡せるわけです。
ただ、箱から花束を出すには、ちょっと苦労しました。箱と花束の間には隙間が全くなくて、しかも花が上向きなので、どこに手を入れたらよいか迷います。
結局、箱の横をカッターで切ることで箱から出すことになりました。
箱から出して鑑賞した!
花束として箱に入っている青いバラから、ラッピングを解いて花瓶に置いた様子です。このバラは大輪で、普通の花屋さんに置いてある
普通のバラよりも一回り大きいと思います。この青いバラの花の大きさは、幅が40〜50mm、
花の付け根から花びらの先端までの高さが56mmほどあります。茎(枝)の長さは測るのを忘れましたが、切り口から花の付け根までで35cmくらいでした。
茎の長さも十分なので、フラワーアレンジメントに使うときでも、短くて困ることはないと思います。
また鮮度も良好で、咲き始めの蕾と開ききった花のちょうど中間といった感じで、季節にもよりますが、切り花とはいえ、一週間くらいは楽しめるでしょう。
最初の話に戻りますが、この青いバラは、特殊な染料を白バラに吸わせたものです。そのため、副作用として茎や葉までも青く染まってしまっています。
下の写真の通り、緑に青を足した黒ずんだ色をしています。
何年後か、市場に出回るかもしれない「完全な青いバラ」には及ばない欠点が、この青いバラにはあるのです。
最も、バラは花を観賞するもので茎や葉はそう見られることはないでしょう。ただ「遺伝子技術でできた、まだ市場にない君だけのバラ」なんて嘯くと、
素人目にも一発でばれるので、注意が必要です(^^;)。
青いバラを徹底分析!
では、肝心の花を見ていきましょう。誠にキレイな花ですが、よく見ると鮮烈な青をしているのは、花びらの先端だけなのです。
花びらのほとんどは、紫がかった青で、何やら脈(?)に沿って青い筋ができているのが分かります。
また、花びらの先端には、非常に濃い青が溜まったような模様が、所々にあります。これも、切り口から青い染料を吸わせたがゆえの特徴だと考えられます。
ところで!
最後に細かいところになりますが、この青いバラは、当たり前ですがトゲがあります。
もちろん、普通のバラの切花と同様に、大きいトゲは処理され、なくなっています。しかし、処理しきれない1mm程度のトゲは残っています。
これは処理業者が杜撰というより、仕方ない部類に入りますが、ピアニストには注意です(^^;)。
あと、送られてきた箱の中には写真のような小冊子が付いてきました。
内容は、青いバラの販売源である小林生花店が提供するブーケや花束、フラワーアレンジメントの作品(というか商品?)を紹介しているものです。
中には青いバラを使ったアレンジメントや、同じく看板商品であるレインボーローズ、青いガーベラも紹介されています。
こんな結婚式を挙げたい、こんなプレゼントをあげたいと思っている人なら、なかなか楽しめると思います。
◆参照・引用
・レインボーローズ、青いバラの専門店 THE ROSESHOP ホームページ
http://roseshop.jp/
・レインボーローズ、青いバラ 全国発送 小林生花店 ホームページ
http://www.k-flower.co.jp/index.html
・ウィキペディア フリー百科事典
http://ja.wikipedia.org/
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