To take your seat in the train

stage.3 乗ったあとが正念場!

 ここまでのステップで座れなかった人、まだガッカリしてはいけません。 このstage.3がこのテクニックの集大成です。 なぜなら私は立ったまま長電車が大嫌いです!
 つまりこのstage.3こそ、一番身をもって積み上げてきた経験的統計学だからです。 諦めたらそこで敗北です。なんとしてでも座ってやりましょう。

 運悪く座れなかった場合、仕方ありません。ドア付近には固まらず、電車の奥に入りましょう。 ここでは、「いかにこれから電車を降りる人の前に立つか」。これにすべてがかかっています。 ドア付近にいたのでは、戦線離脱したのも同然です。敗北なのです。まずは土俵に上がりましょう。

陣地は広く取る!

 確証はありませんが、ドア付近の席のほうが、人が立つ可能性が高いような気がします。 これは、「ドアに近い→すぐ降りられる」というものから来ているのかと思いますが、 降りない人もドア付近の席を求める傾向が強く、よくわかっていません。
 ともかく立ちながらやるべきことは、第一に自分の占有座席数を多くとることです。 占有座席数とは、「座っている人が立った場合に、自分が座れる状態にもっていける座席数」を指します。 自分はいつも3〜4座席以上、ときには10座席弱を占有座席数として立っています。
 当然、占有座席数が多いほうが座れる可能性が高まります。 学生などの一定のグループは同じ駅で降りることが多いため、これらの前だけに立っているのはよくありません。 それらのグループを発見したら、グループの端にいる人を占有座席範囲の端に当て、ほかの占有座席を増やすべきです。 こうすることでグループ全体と、グループではない座席に座る人の両方を見ることで、 占有座席に当たるグループ内の人の行動を予測できます。

 私の場合、占有座席数は、以下のようにして確保するのが常です。
@ まず、ドアに近い場所を選ぶ。(座れる確立が高い)
A 足は肩幅より少し広いくらいまで開く。
B ドア側の片手は、伸ばした状態で座席端の縦の手すりを掴む。
C もう一方の手は、腕と二の腕が直角になる位置のつり革を掴む。
 …よほど小柄な人でない限り、これでかなりの範囲を占有できるはずです。

鉄則4:こんな世の中だ、図々しくも、したたかなヤツが生き残る。

たまには人間観察も面白い。

 第二に、第一の占有座席にいる人の、「降り素振り」をチェックします。 「降り素振り」とは、近くの駅で降りる人が見せる行動を指します。 降り素振りを見たら、さりげなく、かつ素早く移動して占有座席をその人を中心とした2〜3人に切り替えます。 これがうまくいけば座れるわけです。 参考までに管理者の所見で降り素振りを挙げてみました。
@ 読んでいる本にしおりを挟んだ
A 寝ていた人が起きた
B 網棚に置いていた荷物を下ろした
C 深く座席に掛けていたのに、浅く座りなおした
D 起きたら慌てて電車の現在位置を確認している
E 手荷物を手前に引いた

 …などがあります。
 言われてみれば当然だと思うことでしょう。まあ当たり前といえば当たり前です。 「読んでいる本にしおりを挟んだ」については、類似のものとして、 新聞、携帯電話、書類、化粧道具、手帳、勉強道具、パソコンなど多数です。

 降り素振りを見て移動しても、そのあと寝てしまう人もいます。 これらを予測する決定的な降り素振りは未だ発見できていません。 自分は第六感を働かせて「何となく」の高確率を実現しているので、最終的にはカンで勝負してください

鉄則5:五感から六感までも総動員して、よく観察せよ。


最後の最後で失敗しないために。

 「最終的に」と言いましたがこれで終わりではありません。最後の詰めが甘いと後悔します。 幸いにも占有座席にいる人は立ってくれたなら、他の人に奪われないように席を確保するわけですが、 ちょっとした工夫をすることで致命的なミスを犯さなくて済みます。
 いよいよある人が立とうとしている時に、その人が降りようとしている方向の逆側に立ちましょう。 こうすることで自分のそばにいたライバル達は、立った人に邪魔されて席を確保できず、 かつ自分はまさに吸い込まれるように、入れ替わるように席につくことができるのです。

鉄則6:一瞬のチャンスを見逃すな。これが、最初で最後かもしれない。


一応終わり


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