Ultra Light Hiking Goods  -Backpack-
2014.9.22掲載
登山装備の軽量化トップ > 装備別:登山装備の軽量化 > ザック(バックパック・リュックサック)

 登山装備の軽量化で、最後の詰め登山ザック(バックパック・リュックサック)です。 選ぶときは、『軽量化したあとの装備全体で、何リットルの容量が必要か』が分かったほうが有利です。 ザックの容量は、宿泊形態や登山期間はもちろん、幕営スタイルならマットレスのタイプでも変わってきます。
 また、超軽量級のバックパックは、荷物が重いと使い物になりません。 装備全体が重いままだと、余計に疲れることも、ハードな登山に使えば破損することもあります。 だから『最後の詰め』なのです。少なくとも、登山スタイルが確立してからのほうが、自分にとっての正解を手にしやすいと思います。



ザックの容量は、小型〜中型で十分

 『日帰りなら20L〜30L、山小屋泊なら40L、テント泊なら60L以上』って呪縛、どこかで見たり聞いたことがあると思います。 私が登山を始めたとき(軽量化前)ですら、日帰りで30Lは大きいと感じたものです。 大きなザックを買ってもらって、多くの道具も買ってもらおうという悪意を感じますが、邪推ですかね。
 このウェブサイトは登山の軽量化のコンテンツなので、私が軽量化装備で登山するときのザック容量を挙げてみます。例によって3シーズン・一般路限定ですが悪しからず。 ところで、2013年度から雪山ハイキングにも乗り出しました。経験者には今更論ですが、初心者に回帰して思ったのは、 『冬季装備が必要な登山は全くの別物で、3シーズンの知識や装備は目安の目安にすらならない』・『軽量化が難しい』ということ。 よって、ここは切り替えて考える必要があります。冬季用ザックと、3シーズン用は分けて用意しましょう

<日帰り登山なら、最低容量10L、最大でも15L>

 私が日帰り登山へ行くときの最低容量は、7L(Arc'teryx Aerios7;ビバーク装備なし)です。 メジャーな山域で明瞭な踏み跡があるコースなら、 雨具・救急セット・調理器具・行動食・水2L・マップ&コンパスを持参しても10Lで十分です。 これにツェルトと着替えを追加しても、15Lもあれば十分となります。

 ちなみに、私の山小屋泊の経験は3回です。そのため、山小屋泊のザック容量はイメージしにくいです。 まぁ、テント泊縦走の経験からして、常に一泊三食付きで山小屋を利用するなら、日帰りに防寒着と細々としたものを足して20Lってところでしょう。 昼食を自炊しても25Lが関の山でしょう。 逆に、これ以上の容量が必要という方は、別趣味を抱えているか、まだまだ余計なものを持参していると思います。 まぁ、最低限の装備で山小屋泊だと、暇を持て余したときに困るかもしれません。書籍や娯楽品を持参するなら30Lほどあってもよいでしょう。

<テント泊では、マットレスのタイプで異なる>

 「普通のテント泊でも、装備を吟味すれば40Lに収まる」という意見を耳にするわけで、 ウルトラライトな装備で揃えれば、さらにコンパクトに収まります。 特にコンパクトさに貢献しているのが、ULシェルターを選ぶところと、アルファ米雑炊の食糧計画でしょう。 これだけでワンランク小さいザックが選べます。よって、基準となるザックの容量は、30〜40L程度としておきます。
 ただし、登山中の別趣味(写真撮影や読書、凝った料理など;あなたの登山理由)によって、必要な容量は大きく変わります。 結局のところ、目ぼしいザックが見つかったなら、装備一式を持参してパッキングさせてもらうのが確実かと思います。 これをショップで実践している人はまず見掛けませんが、悩むより試すが早しです。

 日数(食料の量)でも違いますが、それよりも『マットレスをどうするか』のほうがダイレクトに影響します。
 まず、私の場合ならエアーマットレスを持参してのタープ泊なら、単独の5泊6日の縦走なら30Lで余裕があります。 小屋泊で25Lですから、幕営装備の容積は、5Lで足りることになります。 これがクローズドセルマットレスの場合だと、ザックの外に括り付けるのが一般的で、それならザックの容量は変わりません。
 ただ、私はマットレスの外付けが嫌いです。 通り抜けに意識を払うことになり、岩稜の危険地帯では命取りとも言えます。 そのためにマットをザックの中に収納するとなると、必要なザック容量は10Lほど増して40Lは欲しいです。 しかも、軽量化の観点ではクローズドセルの圧勝であり、悩ましい部分でもあります。
 あと細かい話ですが、シェルターの材質。ULシェルターで一般的なシルナイロンは、平滑性に優れている関係で、タイベックやキューベンファイバーより収納がコンパクトになります。

 さらに、当然ですが行程の長さによっても異なります。一泊二日なら、食料の容量が少ない分、ザックも小さいものが選べます。 ただし、この点を大げさに考えないように注意してください。 日数が多いほど食料の容積が増えるのは事実ですが、私の食料計画の場合は、3泊あたり2L程度しか容積が増えないからです。 上記の容量は、概ねタープ泊で5泊〜6泊するときのものです。さらに具体例を挙げておきましょう。
夏季2泊3日:フロアレス泊・クローズドセル内装なら、BlackDiamond RPM(30L
夏季5泊6日:タープ&シュラフカバー泊・エアーマットレス内装なら、BlackDiamond RPM(30L
夏季6泊7日:ツェルト泊・クローズドセル内装なら、Osprey Hornet46(46L
夏季10泊11日:ツェルト泊・クローズドセル内装なら、GraniteGear Virga(52L

 10泊以上の縦走 ― ロングトレイルを歩く人は、それほど多くないと思います。しかも、途中の補給なしで走破を試みるのは何ら合理的ではありません。 よって、ザック容量は最大でも60Lといったところです。

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過剰な機能はバックパックを重くする


<フィット感は、それほど重要なものではない>

 『バックパックを選ぶときに最も重要なことは、自分の体へフィットするかどうか』というのが第二の呪縛です。 これはこれで正しいです。それなりに重い荷物を背負うなら間違っていないでしょう。「それなりの重さ」とは、少なめに見積もってパックウェイト10kg以上としておきます。 これ以上の重さになるなら、背面長(トルソー)サイズやフィット感を考慮してもよいと思います。

 ところで、ザックのフィット感を重視するのは、[荷物の負担を、できる限り分散させたい]からです。これ以上の意味はありません。 ザックの説明で散見される「フィット感が優れる = 軽く背負える(軽く感じる」という構図は誤り。 「楽に背負っていられる」として、やっとグレーゾーンな表現でしょう。 実際の重さより軽く感じるためには、[ザックの圧縮機構の活用やパッキングの工夫]のほうがはるかに効果的です。

 しかし、いくら完璧なフィット感や理想的なパッキングを施しても、「実際に荷物が軽くて楽」なことには到底及びません。
 登山中に荷物が重く感じる理由には、「1.数値上の重さ」と「2.肩など肌へハーネスが食い込むこと」が挙げられますが、 ザックのフィット感偏重の選び方は、後者だけに的を絞った考えです。 結局のところ、フィット感やパッキングを工夫しても数値上の重さは同じなため、坂道を登るのに必要な力、下りで慣性を殺すための力、足関節の負荷は何ら変わりません。 だからこそ、荷物が重いと疲れるし、捻挫などの怪我に繋がるのです。

 これに対して軽量化後の装備では、『身軽』であり、上記の負荷だけでなく、ハーネスが肩に食い込む圧力も減らせ、荷物が振り子となってバランスを崩すこともなくなります。
 装備を詰めたバックパックの重さ=パックウェイトが、5〜6泊縦走で10kg未満(水・食料・燃料込)という境地では、 フィット感に少し難があっても体への負担は少なく、問題は生じないのです。

 このため、フィット感を重視して、重いザックを背負う必要はないというのが私の考えです。 何といっても、ザックを買うときに神経質にならなくてよいから楽です…重石を背負ってフィット感がイマイチだからと候補から外す必要はなく、 エアパッキンで膨らんだザックを背負ってみて問題なければ、登山中もそのままの感覚が通用します。

ザックを重くする構造

1.二気室
 これは軽いザックを語るうえで必ず除外されます。 テントを設営/撤収するときに、最初/最後にテントを出し入れできるため、特に荒天時に便利に思えます。 しかし、[シェルターは、ザックの底に収納]という固定観念の上に成り立つ機能です。

2.背面長(トルソー)調節機構
 これも軽さを求めるなら絶対に除外です。というか、一般のザックの選び方からしても、一度サイズが決まってしまえば不要な機能です。 先述の「フィット感を重視しない」ことにも関連します。そもそも何でトルソーに起因するザックのSMLサイズがあるかというと、座高とザックの長さが合っていないと、フィット感に難を生じるからです。 繰り返しますが、フィット感に偏重してザックを選ぶ必要はありません。

3.沢山のポケット・取り出し口
 事故の元。これに尽きます。 ほとんどのポケットに使われるファスナーは、ザックを重くし、故障したら現場修理が難しく、 さらに閉め忘れや、勝手に開くこともあります。けっこう致命的な欠点を持っています。
 小物の整理に便利というのも疑問です。必要か不要かを吟味すると、登山前には装備リストと収納場所が思い浮かぶものです。 ポケットが少なくても、装備の整理は簡単です。 本当に忘れ物したのか、どこかに埋もれているかで迷うこともありません。そもそも、シンプルなザックとサコッシュを併用したほうが軽いです。

4.雨蓋(トップリッド)
 日本で「雨蓋」なんて表現されていますが、雨蓋があるからといって雨に強くなるわけではありません。 ザックは完全防水が難しく、漏水の大部分は背中側から生じます。これはザックカバーを用いても防げません。 詰まるところ、雨蓋はポケット以上の機能はないのです。もし取り外しが可能なら、迷わず外しましょう。

5.フレーム入りの大柄なウエストベルト
 横揺れで姿勢を崩しやすくなるので、何らかのウエストベルトは必要です。 ただし、それだけなら腰を包むような大仰なものは要りません。ストラップのようなベルトで十分です。 背中のフィット感を重視しないのと同じく、荷物が軽いなら、大柄なベルトは歩きにくくなるだけです。
 この先はUL派でも意見が分かれるところで、前述のストラップベルトで十分と考えるか、フレームなしの幅広ベルトは腰荷重に有利と考えるかは、その人次第です。 私個人としては、ストラップ型のベルトで十分だと考えています。よく、肩が疲れたら腰荷重に切り替えて、腰が疲れたら…と言われますが、荷物が軽ければ肩が痛くなることもありません。

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<頑丈な生地は必要か>

 ザックの破損は絶対に避けたい。どんなスタイルでも共通の認識です。 かと言って、闇雲に頑丈さを求めるとザックは重くなるので、自分のスタイルに沿ったものを選びましょう。 最近では、一般的な登山ザックでもそれなりに薄い生地を採用することがあります。 この傾向は個人的には歓迎したいところですが、ハードな山行には使いにくいだろうなぁと思います。

 生地の頑丈さの目安には、仕様書にあるデニール(D;dnl)という数値が参考になります。 最も頑丈なのが1000Dで、アイゼンやピッケルの直撃にも耐える屈強な生地です。 210Dなら、藪漕ぎ、沢登り、クライミングなどハードな登山スタイルでも、まず問題ないはずです。
 スタッフバッグの代表格であるグラナイトギアのエアーバッグが30Dです。30Dだと、上記のようなハード山行には厳しいか、相当気を使うと思います。 しかし、人がよく通る一般ルート登山なら、30Dでも十分です。 中間の強度として、70Dや100Dもあります。大手の軽量ザックで採用実績があります。

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サブザックは無用の長物

 メインのザックとは別に、ピークハント用としてサブザック(アタックザック)の持参を考えている人もいると思います。 これは一見 便利なアイテムの筆頭で、「不要なものは持参しない」鉄則に照らし合わせるまでもなく、要らない装備といえます。

 これ以降で触れる通り、サブザックに求められる要件:フレームレスで丸められる・コンパクト・最低限の機能性は、大概のLW級〜UL級のメインザックが備えていて、重さの点でも匹敵します。 そもそも、サブザックが欲しい場面は相当に限られ、必要と言い切れる場面は日本国内の登山には存在しません。

 ベースキャンプ方式で、どうしてもシェルターに荷物を置いて行きたいなら、大きめのドライパック1枚を持参すれば事足りるはずです。 その場に置いておきたい装備をドライパックに入れてしまい、ピークハントはそれまで背負ってきたザックで行います。


極端に軽いザックは、相応の工夫が必要・・・でお勧めしない(^^;)

 ザックは、闇雲に軽さを求めてはならない装備です。そもそも、「なぜ軽量化するのか」と聞かれれば、それは「移動するときに楽だから」です。 いくら数値のうえで軽くても、歩くのが辛くなるほど機能が省かれたザックは、まったく意味を成さないのです。 一般に入手可能なザックを、私が強引に分類してみました(一般論ではなく、あくまで私見です。)。併せて、私にとっての必要と不要の境界を書いていきます。

●ライトウェイト・クラスのザック   BlackDiamond RPM(廃版)など

BlackDiamond RPM。軽量な傑作ザックのひとつ。
 一般的な有名ザックメーカーのラインナップで、軽量でありながら無難なもの。必要十分な機能を標準で備えていて、初めて軽量なザックを選ぶ人にも勧めやすいです。 重さは800g以下としておきましょうか。厳密には容量が大きいザックほど重いはずですが、買い手が選べる範囲では大体この重さです。
 バックパネルやショルダーハーネスに十分なフォームパッドを備えていて、違和感なく楽に背負えるものがほとんどです。 フレームの有無はザックの大きさに因ります。30Lまでなら、フレームなしの製品も多いです。


<カタログスペックだけで候補から除外しない>
 ちなみに、このクラスのザックを選ぼうという方は、カタログスペックだけで判断すると、自分で選択肢を狭くします。 1.0kg前後のザックでも、ウエストベルトのフレームや雨蓋を外せるモデルでは、実際の仕様重量よりも遥かに軽くなることがあります。

<このクラスで個人的に押さえたいポイント>
 上記「重くする構造」は不要。ハイドレーション対応。別途ポーチやサコッシュを使わないなら、例え重量増でもサイドメッシュポケットは欲しい。 簡易的でよいので、ロードリフトストラップとコンプレッション機構。 雪山ハイクなら少し頑丈な生地と、手袋着用時でも難なく扱える大型バックル・開口部の大きなポケット構造など。

<よこしま話>
 ULザックはテクニカル系に属するような先入観があり、あるいは一般の選び方から言っても、ザック専業メーカーに目を向けがちです。 ただ、『フィット感や要所の甘さ』を許すと、意外にウェア専業・テント専門系の"ついで"の中に使えそうなものが潜んでいたりします。 一方で、超有名ザックメーカーなのに、返って譲れない哲学があるのか、少し軽い程度しか作れないこともあるのが面白いところです。

<代表的なザック>
・【Osprey】Hornet     ・【GoLite】Jam    【Arc'teryx】Alpha FL 30・Alpha FL 40
・【mont-bell】バランスライト、バーサライト

 なお、トラディショナル・クラスのザックは、30Lでも約1.5kgがほとんどです。大きい容量のものほど重くなり、2.0kg超も珍しくありません。 その差は1.0kgほどあり、自立式テントが丸々浮く計算です。重いものを背負うために、重いものを使う悪循環であり、バカバカしくて話にならないと感じます。

●ウルトラライト・クラスのザック   山と道 MINI 25Lなど

山と道 MINI25L。
 ULガレージメーカーのザックがほとんどです。UL御用達の生地が随所に使われ、いくつかの便利機能が省略される代わりに軽く仕上がっています。 シンプルなものばかりで、素材や付加機能に対する重さが分かりやすいのも特徴です。 軽さに飛びつくと痛い目に遭いかねないザックでもあり、機能の価値を見極め臨機応変が利くUL中級者以上に好まれます。
 最大の違いは、バックパネルのフォームパッドの扱いでしょう。このクラスになると、クローズドセル・マットレスを背面のフォームパッドと兼用するのが通例であり、 挿入した背面パッド(=マットレス)を簡単に抜き取れる構造が多いです。

 フレームに関しては、以前は否応なしにフレームレスでしたが、近年は[40L以上はフレーム有り、30L前後はフレーム無し]をベースとしながら、 フレームが不要なら自分で取り外せるモデルが多いようです。

<このクラスで個人的に押さえたいポイント>
 フレームもしくは樹脂プレートの着脱可能。ウエストはストラップ。サコッシュの併用が前提となるので外部ポケットは最低限でよい。 加工も辞さないようになるので、ハイドレーション対応はチューブが出せれば何でもOK。 大きなフロントメッシュポケットは必須。30D以上ならボトムに別段の頑丈な生地を使ってなくてもよい。

<よこしま話2>
 押しなべてUL系装備はそういうものですが、LW級〜UL級にかけて、ザックは見事なほどにメーカーの設計意図・こだわり・特色が浮き彫りになります。 同じULハイク(≒3シーズン縦走)向けでもメーカーの想定環境が違って、そこを一歩外れると結構な不合理を受け入れなければならないこともあります。 『UL級ザックが中級者に』と書いた所以であり、無難とは対極の存在であることに注意が必要です。

<代表的なザック>
・【山と道】MINI 25L(350g?)、U.L.FramePack ONE(480g)
・【MOUNTAIN HARD WEAR】SummitRocket30(440g)、Scrambler ULT30(400g)
・【Gossamer Gear】Gorilla UL(600g)、Murmur HL(340g)

●サブ・ウルトラライト・クラスのザック

HMG Stuff Pack。ザックとは何かを体現。
 まず、正直言ってお勧めしません。写真はHMGのもの。 バックパネルやショルダーハーネスのパッドすら備えていない、グラムカウンター向けのザックです。 似たものとしてアタックザックが挙げられます。
 アタックザックの例がある通り、使い物にならないわけでもないです。 それこそ山頂ピストンの装備並みに軽くすれば、普通に使えます。 それ以上の装備や食料を持ちたいなら、相応の工夫が必要です。
 まず背面パッド兼フレームとしてマットを内蔵して、コンプレッション機構はドローコードを自前で。 ハイドレーション用の穴もないから水分補給は面倒。ドライパック兼サブザックとしてなら分かりますが…それにしては重い。

 ただし、捉えようによっては、極めてウルトラライト的な考え方を体現したザックと言えます。 それは単純な軽さではなく、『荷物はゼロから足していく・最低限の重量化で済ます』ことが軽量化における奥義ゆえです。
 このままでは使い物にならないザック。これに細々とした布切れを縫い足して、フロント&サイドメッシュポケット、コンプレッション機構、ハイドレ対応までの加工を施せるなら、個人にとって最高・最軽量のザックに化ける可能性はあります。

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使用実績のあるザックと寸評1:ブラックダイヤモンド RPM

 是が非でも再販を望みたい、随所で絶賛されたブラックダイヤモンドの傑作。 装備のUL化に際して初めて手にしたバックパックで、これで踏破した山行は数知れません。 使いやすいULザックが販売されても、決して色褪せないバランスの良さがあります。私のUL系ザックのスタンダードです。
<実測643gという軽さ>
 数値だけなら今や超軽量ではないけど、現行でも十分に通用するマスプロ最軽量級です。
<縦に細長い形状>
 肩幅より横幅が小さく、枝葉の張り出しが気にならず、歩いても岩場でも体のバランス感覚を邪魔しません。
<それでいて30Lほどの容量>
 私の場合、ツェルトUロングverとネオエアーSを組み合わせなら5泊6日の幕営縦走に、KhufuCTF3とU.L.Pad15sを選んでも2泊3日は可能です。最軽量級装備は嵩張ることもあります。
<フレームなし・標準の背面パッド・ストラップ式のウエストベルト>
 パックウェイト8kgまでなら、張りと厚みのある背面パッドがあれば、フレームや幅広のヒップベルトは必要ないと実感しています。
<サイドメッシュポケット>
 マップ類と防水コンデジの定位置。ポーチなどは持たないので、手が届く位置のポケットは重宝します。
<ドローコード式のコンプレッション機構>
 コンプレッション機構は必要。幅広のストラップ&バックルでなくても十分と感じました。

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使用実績のあるザックと寸評2:グラナイトギア ヴァーガ

 LocusGear Khufu CTF3と、山と道 U.L.Pad15sを使うようになってから、RPMでは容量が足りないことがあったので購入しました。 調子に乗って6泊7日→補給→10泊11日の連続縦走に使ったのですが、荷物が重いせいか不満が多かったです。実測650g。
<ハイドレーション対応が微妙>
 チューブを通す穴こそ備えるものの、中は粗末なフックがあるだけで、それすら縦走中に根元から脱落しました。 そのときは最上部にタンク部分を置いて対応しましたが、歩いていると隙間へ落ちてきます。
<フレームなし・背面パッドなし・ストラップ式のウエストベルト>
 パックウェイトが10kg(私の場合は9泊以上)の山行になると幅広のヒップベルトも必要かなぁと感じました。 背面パッドは、意外にも不要と判断できました。個人的に最も不安と抵抗のある部分でしたが、マットレス(ないし補助マット)を背中に当てれば背負い心地に問題はありません。 ただ、驚くほどパッキングが難しく感じます。難解になるのではなく、ぺらぺらの袋に物を詰める行為が大変なんです。 フォームパッドでも樹脂プレートでもよいけど、ザックに硬い平面が欲しいと思いました。
<深すぎるサイドメッシュポケット>
 サポートポールを入れるにはよかったけど、デジカメを出すのは厳しい。サコッシュを導入して解決。
<やたらと本格なショルダーハーネス>
 ヴァーガの美点のひとつで、十分すぎる厚みがあって負担の軽減っぷりは相当なもの。 ただ、本来は厚さより幅のほうが重要だと思います。

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使用実績のあるザックと寸評3:ゴッサマーギア ゴリラ2012

 オスプレーのホーネットがお蔵入りし、ヴァーガほどでなくてもRPMより大きいザックが必要になったのと、 最近のULザックの重量比パフォーマンスを実感したかった。2013年夏季の8泊9日縦走で使用し、大のお気に入りとなりました。詳しくは別ページを設ける予定です。
<フル装備でも驚異的な軽さ>
 フレーム・背面パッド・幅広ヒップベルトを付けても40Lで733g(Mサイズ)と、十分な軽さを実現しています。 ちなみに内訳は、実測で本体426g・フレーム104g・ヒップベルト157g・背面パッド46gです。 つまりRPM相当なら150g、ヴァーガ相当なら200gも軽いと言えなくもないです。ストラップなどを削ればまだ軽くなりそうです。
<パックウェイトに合わせてカスタマイズ>
 今までの経験が生かせるザックです。 パックウェイトが10kgを超えるならフレームと幅広ウエストベルトを装備するもの悪くないし、8kgまでならフレームなし・ストラップ式ウエストベルトという選択もありです。 いずれにしても、使い手が自由かつ簡単に付けたり外したりできますし、 背面パッド(=兼 補助マットレス)はメーカー純正以外でも好きに選べるので、組み合わせの楽しさがあります。
<ハイドレーション対応は…>
 中には粗末なフックすらないのですが、フレームにカナビナで装着できます。これでフックごと脱落する心配はありません。 ただ、チューブの出し口は両サイドにありますが、出し口が異常なほど小さいです。
<幅広で薄めのショルダーハーネス>
 まさにULザック。ヴァーガのときから思っていた、ハーネスは厚みより面積が重要という事実。マスプロの大型ザックより幅広で、普通のデイパックより薄めのパッドを装備しています。
水・食料・燃料込みで11kg程度の荷物なら、まったく問題が生じませんでした。
<浅めでマチ付きのサイドポケット>
 これならザックを降ろさずにアクセルできるし、容量もたっぷり。使い勝手が良いです。 ただし浅いので、500mlペットボトルはそのままだと歩行中に落ちます。

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<このページの注意点>
 当ページおよび当コンテンツは、登山用品の軽量化について書かれています。 ただし私自身、登山はベテランでもない初級者であり、これらの情報を参考にするのは閲覧者様の自由ですが、必ず能動的に装備を選んだ上で行動して下さい。
 また、当コンテンツの趣旨や姿勢、対象としては、ごく初心者レベルかつ一般的な登山および道具の特性、その選び方を理解しているが、 そろそろ「自分なり」に向けて一歩踏み出したい方を対象にしており、やや派生した装備選択・スタイルのひとつとして「装備の軽量化」を勧めている、というものです。
 よって、私自身が「ごく一般的な登山装備の基礎知識」と判断したものは、コンテンツが冗長的になることを防ぐために、あえて割愛している部分も多々あります。これら初心者向けのウェブサイトは優れたものが沢山あるので、そちらを閲覧してください。

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